第9章 初陣
【 烏野高校side 】
___……
ピーーーッ!
「試合終了!25-10、青葉城西。2セット先取により、勝者__青葉城西高校」
選手たちの思いとは裏腹に告げられ現実。
最後の4点、何1つ__そう、諦めたくないのに、圧倒的な力を前に体が震えてしまい、動くことすら出来なかった自分達。
愕然とする烏野メンバーたちは今も言葉すら発することもなくただ立ち尽くしていた。
「………整列だ。行くぞ。」
そんな中、声を発したのは主将である澤村。
その澤村の心中も決して穏やかではないだろうが、その感情を必死で抑え込み整列の場所へと足を向ける。
他の選手たちは静かにその背中を追った。
___all the difference in the world.