第9章 初陣
試合は終始青城ペースで進み、俺が前衛にいた間は烏野サイドのスパイクの殆どは俺と花巻のブロックが炸裂し点には繋がらず。
合わせて俺のスパイクは気持ちいいほど綺麗に決まり、烏野の選手たちの顔色に焦りが見え始めていた。
そして、ローテーションが回り、ついに俺にサーブが回ってくる。
「………っくそっ!!ここに来て銀鏡さんのサーブかよっ!!」
「さ………みんな。気合い入れてアイツのサーブ、一本で切るぞ!!」
苦しそうに顔を顔を歪める田中。
だが、烏野の大黒柱である澤村は闘志溢れる眼差しで姿勢を低く構え、俺のサーブを受けてやろうと強気の構えを見せる。
____ゾワゾワ
澤村の眼を見た瞬間、体の中の血が全身を巡った。
___Tactician.