第9章 初陣
「___すいませんっ!当たってないですか?」
「はっはい///!大丈夫ですっ///」
顔を真っ赤にしてキャアキャアと騒ぐ女の子たちを尻目にぶつからなかったことに安堵の息を漏らした俺に、及川が嬉しそうな笑顔を向けていて。
「今日も最っ高のキレ味だね♪」
「……ったりめーだろ。まだ本気には程遠いがな。」
「ふふっ烏野が悠の本気見れるぐらい楽しませてくれるといいけどねぇ。」
「………本当にな。」
ピーーーーーーッ!!
笛の音が鳴り響き、ウォーミングアップの時間が終わり告げる。
まもなくして整列した両校の選手。
『『よろしくお願いしぁーっすッ!!』』
___The tone of the pipe which tells a start