• テキストサイズ

【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第7章 仲間


「なっ!?それは本気で言っているのか!?お前はそれで……!?」






俺の肩を掴み必死な形相で詰め寄ってきた溝口に、困ったような笑みを向けながら頷いてみせると、溝口は顔を歪め俯いてしまった。







「……いや、そんなにコーチが落胆するようなことではないですから。……俺がチームが勝つためにそうすべきと判断したまでです。……でも、正直なところ、コーチも俺と同じように考えていたんじゃないですか?」





「___っ」






俺の言葉に顔を歪めたままの溝口の体がピクリと跳ねる。







「………………すまない。」






ようやく開かれたその口から吐き出された音は、とても頼りなく小さいものであった。

俺は顔を左右に振りながら、溝口にニカッと笑顔を見せる。






「俺自身がどうこうよりも、俺はこのチームで全国制覇したいんです。……そのためなら、俺は何だって出来ます!」







俺を見つめていた溝口の瞳が揺れる。









「……そうか……。ありがとな……銀鏡。」







いいんだよ。別に。

大したことじゃないんだって。



思う存分俺のバレーをするならば、俺には選抜代表という場所があるわけで。





青城で……徹や一のいるこのチームで、

頂点に登り詰めることに意味があるんだ。





アイツらと一緒に、頂の景色ってもんを味わいたいんだよ。俺は。







だったら道は1つだろう?









溝口と共に入畑監督の元へと歩み寄る。


俺の思いを告げると、入畑は少し黙りこんだ後、そうか、と小さく頷く。







「……銀鏡。お前から言ってくれて正直なところ助かった。……すまないが、今のうちではお前を頼らざるを得ないんだ。」




「何言ってんですかっ!俺はこのチームを全国制覇させるためにわざわざNYから帰ってきたんです。………だから、一番チームの力になれる形で俺を使ってください。」









そう言い放ち、頭を下げる俺を沈痛な表情で見つめていた入畑は、ふぅ、と小さく息を吐き出した。









「ありがとう………銀鏡。……ようやく腹を括れたよ。今回のインターハイは_____」





___Decision of distress.
/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp