第7章 仲間
「………ま、お前の人気もそこまでだってことだ。」
嘲笑うように見下ろす岩泉に床にしゃがんでいた及川がちらりと視線を向け、はぁー、とため息をつく。
「………ま、岩ちゃんにはこの気持ちはわかんないよね。岩ちゃん個人が特集組まれるはずな
いしさ。」
「………………。」
___あ
これ、ヤバくないか?
"青城の鬼"降臨しちゃうんじゃないの?
ほらほら、来た来たっ!
一が仁王立ちで鬼の形相のになってるよ!!
やべぇっ!
俺関係ないけど超コワイっ!!
そんな岩泉の様子に気づいていない及川はさらに鬼の怒りに油を注ぐ発言をしてしまう。
「………だって、岩ちゃんの特集組んだって岩ちゃんの母さんくらいしか見ないでしょ?」
………はい。
徹くん、アウトーーー!!
ゆらりと及川へと歩み寄る岩泉。
___Demon's descent.