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【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第7章 仲間


コンビニへと足を踏み入れた俺は雑誌コーナーに岩泉の姿を見つけ、声をかけるべく隣に立つ。





「おー。お待たせ。……って、それ、最新号?」




ひょい、と隣から顔を覗かせると、月刊バリボーを手にしていた岩泉が、驚いたような表情でゆっくりと俺に顔を向けた。





「お前………これは何なんだ……?」




唖然としたまま岩泉が差し出してきた月刊バリボー。

その表紙には、








"爽やかな笑顔を見せる俺"









それは、先日の選抜代表の練習の際、他の代表の選手と共に取材を受けたときのもので、今月号の表紙になるとは思っていなかった俺は内心少し驚いていた。





我ながら自分の写真写りの良さには脱帽ものである。





こーゆーのやるから変なアダ名付くんだよな……

ま、結局自業自得なんだろーな……はぁ。






「あーこれか……。ちょっと前に取材されたやつだよ。……でもまさか表紙になるとは思わんかったけど。ははは。」




首の後ろを掻きながら思ったことを口に出していたら、隣にいる岩泉が大きなため息をついた。





「…………お前って………どこまでも規格外なヤツだな………。しかもこの"高校バレー界の美しき帝王、凱旋!"ってキャッチコピー格好つけすぎだろ。…見ててこっちがハズイわ。」





驚いていたかと思えば今度は呆れ顔を向けてきた岩泉。





「あ?俺が決めた訳じゃねぇし……編集の方で勝手にやったんだろ。………つか、早いとこ買い物しちまおーぜ。あんまし遅いと、またあのバカがウルセェし。」






冷ややかな視線を向けてくる岩泉を置いて、飲み物と及川のアイスを買うべく店の奥へと進んでいく。





お茶のペットボトルを手にし、アイスのコーナーへと向かい、ずらりと並んだアイスの中から目的のモノを手に取ると、げっ、という声が背中から聞こえてきた。



振り返ると酷く顔を歪めた岩泉が軽蔑の眼差しで俺を見ていた。






「何だそれ。アイスなのにコンポタ味ってオカシイだろ……!?お前そんなん食うのかよ?ガリガリくんと言えばソーダだろ!!」



「バカ。俺じゃねぇよ。……徹に頼まれてんの。」





___Non-standard.
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