第6章 奇襲
俺の住む最寄りの駅までたどり着いた俺は、意を決し先程から俺のスマホに着信とメールをしてくる張本人へと電話をかけた。
pr___
『__悠っ!!』
呼び出し音がワンコールも鳴らない内に電話の相手である及川の大声が俺の耳へと響いた。
『何でずっと電話してんのに出ないのっ!!!俺が何度電話もメールもしても全く返事も寄越さないし!!つか遅いっ!!今まで何やってたの!?まさかずっと烏野で遊んでたんじゃないでしょーね!?』
「………………。」
及川の電話に出た瞬間から掛けたことを後悔させるようなマシンガントークに既にげんなりしている俺。
『ちょっと!?悠聞いてるっ!?及川さんがどれだけ寂しい思いをしてたか「徹。」………へっ?!………な、何?』
突然名前を呼ばれたことに驚いたのか急に静かになった及川。
「遅くなって悪かったって。……んな怒んなよ。コンビニでお前の好きなアイス買ってってやっからさ。」
『…………………………ガリガリくんコンポタ味』
___Redial.