第6章 奇襲
「………じゃ、俺そろそろ失礼するわ。マジで楽しかった…………けど、もっと強いチームになって、今よりもっと俺を楽しませてくれると嬉しいなぁ。………どう?大地?」
挑戦的な笑みを向けると澤村もニヤリと不敵な笑みを返してくる。
「………もちろんだ。次こそはお前のサーブもスパイクも止める!」
「そうだそうだっ!バレーで最強な上に潔子さんの心までたらしこむような奴は、いつか俺たちがメッタメタにしてやんぜぇ……!覚悟しておいてくださいよぉ?銀鏡さん…」
「げっ!?こらっ田中っいい加減にしろよっ!」
闘志をみなぎらせ再戦を誓う澤村の隣で、啖呵を切り眉間に皺を寄せ悠を睨み付ける田中……と、それを止めに入る菅原。
「くくっ…田中くんは潔子を守るナイトだな。……いいんじゃねぇ?メッタメタにしてもらえんの期待しておくよ。」
俺の言葉に口を開けたまま動きを止める田中の顔を菅原が心配そうにのぞき込む。
「………え?田中………?どした___『ぅおおおおぉぉぉ!!お、俺が……潔子さんの、ナッナイトォっ!!!銀鏡さん万歳っ!!!』……………変わり身早っ!!」(ゲーン)
両手の拳を握り締め咆哮する田中に、呆れ顔を向けている烏野メンバーたち。
ちょっ……
何だこいつら……
すげぇウケる………っ!
「………っ……ブフォッ!アハハハッ…ちょ、お前ら面白すぎるからっ…ハァ………いいなぁ、烏野。気に入っ「銀鏡さんっっ!!次は絶対っ……絶ェ対に教えてくださいねっ!!」っわ!?…お、おお、約束な?翔陽。」
腹を抱えて笑っている俺に駆け寄ってきた弾けんばかりの笑顔をした日向が、勢いよく俺へと飛び付いた。
………あれ………?
翔陽が来たってことは____
「日向ぁぁああああ!!!抜け駆けすんじゃねぇっ!!ボケェェエエエッッ!!!!」
「ゲッ影山っ!?」
…………………やっぱり……………
そう、きますよね………
コイツら、本当に変人コンビだよなw
よくわかんねぇけど、いつもこーやって張り合ってるっぽいし……
___Some time in case of passing.