第6章 奇襲
【 烏野高校side 】
小さく開いた清水の唇は少し震えていて。
そんな彼女に悠が、ふっと目を細め微笑みを向ける。
遠目から見ても美男美女と分かる二人が、並んで立つ姿は絵になっており、彼らのことを知らない誰かが見たらきっと恋人同士に見えただろう。
「…………まじで、助かったわ。……潔子のおかげだな。」
「…………銀鏡くん……///………あっあの、コレ……っ!」
清水はいつのまにか耳まで真っ赤に染まった顔を俯かせながら、手に持っていたタオルを悠へと押し付けた。
「……ありがとう。………部外者の俺なんかに。優しいんだな、潔子は。」
にこやかに微笑みながらタオルを受け取る悠と、恥じらいながらもその顔に嬉しさを浮かべている清水。
その様子を見ていた烏野高校バレー部一同は皆愕然とした表情のまま、動けずにいる。
((((((((………し、清水(さん)が………デレとる………!!!?))))))))
普段の清水を知るメンバーたちにとって、にわかに信じがたい清水の様子に、メンバーたちの心中は激しく動揺していた。
それと同時に改めて悠のスペックの高さを痛感させられていた。
___incredible!