第6章 奇襲
【 清水side 】
速まる鼓動。
一秒足りとも目を逸らしたくないと、
瞬きする時間すらもったいないと
感じさせてしまうほどの悠の姿に、清水の心はさらに熱を増していく。
………どうしよう………。
"好き" な気持ちが
…………止まらないよ///。
清水の視線の先、コート上の支配者として君臨している悠は、挑戦的な笑みを浮かべながら、烏野メンバーを圧倒的なパワーとテクニックで翻弄している。
だが、忘れてはいけない。
彼女は今、烏野バレー部のマネージャーとしてここにいることを。
………だめだってわかってる……
でも、あと少しだけ……
数秒でもいい。
銀鏡くんを………応援したい。
___maiden you love.