第1章 プロポーズ・日向順平*
前に一緒に雑誌見てたときを思い出す。
さき「綺麗だね~」
日向「そうだな」
さき「大きいダイヤも綺麗だけど、私は小さいほうが好きだな」
日向「なんでだよ?」
さき「なんか、宝石って幸せに似てる気がする。キラキラしてて。ダイヤを幸せに例えたら、小さい幸せほど大切なものないと思わない?」
日向「この左から2つ目、見せてもらえますか?」
シルバーのリングに小さいダイヤが1つのシンプルなもの。
これがいい。きっとさきに似合うだろう。
…まぁ予算ってのもあるんだけど。
日向「これにします」
店員「サイズは何号ですか?」
日向「9号です」
前にペアリングを買ったときに測ったから大丈夫。
店員「ありがとうございました。彼女さん、きっと喜びますよ」
日向「あ、ありがとうございます…!」
よし、プレゼントも買えた。後はさきの誕生日本番だ。