第6章 初恋・笠松幸男
翌日、教室まで押しかけてきたのは黄瀬。
黄瀬「聞きましたよ笠松先輩!さき先輩とL○NE交換したっ…いってええ!」
笠松「シバくぞ黄瀬!!」
黄瀬「もうシバいてるっス!泣
でもさき先輩、まさか笠松先輩が好きだったとはびっくりっスね」
笠松「なっ…!す、す、す…き?いや、好きとは、限らね…」
黄瀬「はぁ!?好きじゃなきゃL○NE交換したいなんて思わないっスよ!笠松先輩は全然、女心わかんないんスね」
森山「そうだぞ笠松。女子から交換しようなんて羨ましすぎる」
笠松「森山てめぇ、ちょっとこっちこい」
森山「黄瀬、助けて」
黄瀬「あはは、無理っス」
森山を教室から追い出して戻ると黄瀬が珍しく真剣な顔して聞いてきた。
黄瀬「実際のところ笠松先輩はどう思ってるんスか?さき先輩のこと」
笠松「どうって言われても…。女子と連絡先交換とか初めてだし何話していいかわかんねぇし」
黄瀬「俺はさき先輩の本気を感じたっス。直接メモ渡すなんてなかなかできないっス」
笠松「そういうもんなのか?」
黄瀬「羨ましいっス。あ、ちなみにさき先輩はファンが多いんでのんびりしてると他に取られちゃうかもっスよ?」
笠松「なっ…」
黄瀬「今、嫌だなって思いました?ほんの少しでも思ったならそれはもう恋っス。俺は応援してるっスよ!じゃ部活あるんで!」
笠松「おい、黄瀬!!!」
あんなそっけない返信した上に黄瀬に問い詰められてもやもやさせられ、榛名と顔合わせるのが気まずくて図書室に行けないままで2週間が経った頃、L○NEが来た。