第2章 出会いの2歩
貴方「自分のこと位分かるよ?」
オブリージュ「いいえ、あなた様は分かっておられません」
貴方「分かるって」
オブリージュ「分かっておられません」
貴方「分かるよ!!!」
何故だか無性に腹がたっていた私は思わず叫んでいた
、、、認めたくなかった。
そんなの自分でも理解していたから
嘘を重ねて、自分を偽って自分で自分を殺して本当の自分なんてどこにもいなくて
それでも、、、それを認めたくなくて
分かっているフリをしてたんだ。
だからソレを見透かされるのは
醜い自分を見られてる見たいで
今の偽った自分を否定されたみたいで嫌なんだ。
オブリージュ「申し訳ありません出すぎた真似をしました、、、だから泣かないでください私はあなた様の泣く顔は見たくありません」
貴方「えっ?」
きずいたら泣いていたみたいだ私の両目から止めどなく涙が零れていた。
泣くなんて何年ぶりだろう?
孤児院ではよく独りで泣いてたな
まぁ、すぐに泣かなくなったけどね
ゴシゴシ
拭いても拭いても涙は零れてくる
貴方「あれ?何でかなぁ?」
嗚呼、私はなんて弱いんだろう
オブリージュ「アオバ様」
オブリージュが私の名前をよんだ
顔をあげると、真っ直ぐな瞳が私を捉えていた