第10章 緊張の10歩
貴方「〜廻る世界のイデア 枯れる太陽
炎天下 陽炎が揺らいだ 忘れないで さぁ
進もう もどかしさに何度でも 明日を 夢に見てた 戻らない先のある世界へ」
貴方「僕達で変えよう」
歌声が夜空に吸い込まれている様だった
人々は恍惚とした表情でアオバを見ていた
貴方「涼しいねって言い合った
夏空は透明だ 泣かないように吸い込んで
[サヨナラ]しよう」
貴方「秘密基地に集まって
笑いあった夏の日に
またどっかで思い出して 出会えるかな?
って 何度でも 描こう」
曲が終わる人々の瞳からは涙が零れていた
こうして一夜限りの宴は幕を閉じた
次の日の朝アオバはレーム帝国を
沢山の人に見送られながら出発した
コートから覗く腕と首には
ブレスレットとネックレスが光輝いていた
これから彼女の冒険が始まる
彼女の目に世界はどう映る?
そして彼女は世界を救い
[本当の自分]を見つける事が出来るのか
彼女の冒険はまだ始まったばかり
何事も第一歩から始まります
〜はじめの一歩〜 終
続編あります