第10章 緊張の10歩
スッ
貴方「俺と友達になって下さい!!」
シェヘラザード「友…達…?」
貴方「はい!俺はシェヘラザード様の友達としてお話がしたいです!」
少しの沈黙の後
シェヘラザード様は
シェヘラザード「やっぱり貴方面白いわね」
シェヘラザード「よろしくね、アオバ」
そう言って笑い俺の手をとった
暫く話をしていると
シェヘラザード「ムー」
突然シェヘラさんがムーさんを呼んだ
ムー「はい」
呼ばれて出てきたムーさんの手には
赤いリボンのかかった白い箱
その箱をシェヘラさんに渡したかと思えば
シェヘラさんはその箱を俺に渡した
貴方「え?」
シェヘラザード「プレゼントよ」
シェヘラザード「本当は理由もなしにわざわざ呼び出してしまったお詫びとして用意していたの」
シェヘラザード「だけど変わったわね[お詫びとして]ではなく[友人の新たなる旅だちの無事を祈って]プレゼントを渡すわ」
貴方「ありがとな!!早速開けてみてもいいか?」
シェヘラザード「ええ、もちろん」
シュルシュル
パカッ
貴方「これは…」
中にはフードつきのコートとショートブーツそれに手袋が入っていた
シェヘラザード「砂漠じゃ砂避けにコートが役立つだろうし裸足で歩くよりはブーツの方が安全寒いときは手袋をしたらいいわ」
貴方「ありがとな!でも、こんなに貰っていいのか?」
シェヘラザード「構わないわ、旅には必要な物でしょ?」
貴方「ならありがたくいただくな!」
ティトス「…」