第10章 緊張の10歩
暫くして
シェヘラさんが口を開いた
シェヘラザード「実はね、今日貴方をここに呼びだした理由はないの」
貴方「え?」
シェヘラザード「でも、何故だか呼び出してしまったの」
シェヘラザード「理由もなしにわざわざ呼び出してしまってごめんなさいね旅に出る準備もしなくちゃならないのに…」
貴方「とんでもないです!それにシェヘラさんとお話しできて嬉しかったですし…」
貴方「これも、大いなるルフの導きじゃないですか?」
沈黙
…あれっ、なんか気にさわるようなこと
言ったか?
…ハッ!
貴方「す、すみません!!シェヘラザード様に向かってシェヘラさんなどと失礼なことを…」
シェヘラザード「顔を上げて頂戴」
思わずシェヘラさんと言っていたことに気づき急いで謝罪し顔をあげると
可愛い顔でシェヘラさんが笑っていた
シェヘラザード「別に構わないわ、ここじゃそんな風に読んでくれる人なんていないから」
そう言い少し寂しそうな顔をした
貴方「(そっか…200年以上生きてればそんな風に呼ぶ人なんていないのか…)」
貴方「なら、シェヘラザード様」
シェヘラザード様の前にたつ
シェヘラザード「なにかしら?」