第10章 緊張の10歩
ええ、皆さんこんにちはアオバです
外は雲ひとつない快晴
最高のお洗濯日和ですね
外からは天気に負けないぐらいの
賑やかな声が聞こえてきます
ところで、私はどこにいるかと言いますと
はい
シェヘラザード「貴方がアオバね」
レーム帝国最高司祭
マギであるシェヘラザード様の前にいます
って、笑えねーよ!!
冗談はよし子さんだよ!!
賑やかな声どころか風の音すら聞こえねーよ!!しかも、シェヘラザード様の隣にいるティトス君になまら睨まれてるよ!!
と、とりあえず
貴方「はい、お初にお目にかかれて光栄ですシェヘラザード様」
笑っとこ!第一印象は大事だからな!
お初にお目にかかれて光栄ですなんて
使ったことねーけどな!
シェヘラザード「そんなにかしこまらなくてもいいわ」
はい出ました!上の位が高い人がよく言う
「そんなに
かしこまらなくても良いぞ(キリッ)」
ってやつ!
いいなー俺も言ってみてーなー(棒読み)
ん?なんでそんなに荒ぶってるかって?
んなの気まってんだろ!!
沈黙が辛いんだよ!!
やっぱりティトス君に怪我させたの駄目だったかな?シェヘラさん激おこぷんぷん丸かな?怒ってるやっぱり怒ってるかも
やばい、死のう死んで詫びます許してください!!
シェヘラザード「怒ってもないし死ななくてもいいわ」
そうですか…良かった
…ん?
シェヘラザード「貴方全部口に出てたわよ」
まじか…
俺の口バカヤロー!!どんだけ王道なことしてんだよ!!
シェヘラザード「フフ、貴方面白いわね」
笑ってる…シェヘラさんが笑ってる
可愛いぃ!!
ティトス君もなまら驚いてる
可愛いぃ!!
もうっ、もうっ可愛いぃ!!