第9章 報告の9歩
〜ティトスside〜
バチッ
「ザルグ!」
ガキンッ
僕の魔法をものともせず
歌いながら向かってくる…
なんだこいつは?
歌い出してから雰囲気が変わった
あの妙な剣は魔法道具か?
それにしてもかなり強力だな…
貴方「ヒミツヲ〜オシエテアゲルヨ トケイヲミテゴラン」
歌に合わせて戦う姿は舞のようだ
しかし確実にダメージを与えてくる
ピキッ
暫くするとボルグにヒビが入った
「なっ!!」
貴方「見ーつけた」ニヤリ
奴はまるで僕の焦りが分かったかのように
笑った
そして
貴方「私が主役のクレイジーナイト
ナイフ片手に洒落こうべ 程よく振り回したら」
ピキピキッ
貴方「楽しくなってきちゃった♪」
バリンッ
貴方「逃げろ 逃げろ 一目散に 」
ザシュ
剣が腕を切り裂く
ボタボタッ
僕の腕から尋常ではない量の血が流れる
「ッ!!」
あまりの痛さに腕を押さえる
尋常ではない量の血が流れているせいか
ふらつく
貴方「気が狂っちゃうほどに壊しちゃえ
バットエンドナイト」
ザシュ
再び今度は足を切り裂かれる
バタッ
僕は耐えきれずその場に倒れる
貴方「静かになった部屋の中拍手をおくる謎の影」
ペタペタ
こっちに近づいてきた
そして僕の上にまたがると
貴方「今宵は良い舞台でした」
剣を振り上げ
貴方「手紙を拾って泣いてた」
歌の終わりと同時に剣を振り下ろした