第4章 捕えられて。
「……ぇ?」
グッと両手首をベッドに押さえつけられて、耳を甘噛みされる。
銀髪が顔にかかってくすぐったい。
痛いほど強く手首を握られている。
「ゃだっ…ジャーファル、さ…」
「好きですシェリルさん。ずぅっと…一緒です」
瞬間、彼に恐怖を抱き、私は抵抗するけれど全然脱け出せない。
さっきまで弱々しそうな態度だったが、力は完全に男の物。
「いや…だ!!」
「私が愛してあげますから、ね…?」
「いやああぁぁぁあっ」
泣きわめく私にキスをし、舌をいれてかき乱した。
されるがままの行為に、体はどうしても反応してしまう。
手首を握っていた彼の手は、いつの間にか私の手を恋人繋ぎで握っていた。
体全身の力を奪われたみたいに、力が入らない。
「シェリルさん、初めてでしたか? …かわいいですね、食べちゃいたい」
「それはダメですッ、もう放して下さい!!」
「…では、『おあずけ』ということで…」
押さえつけられる力が手首からなくなり、私は起き上がろうとしたけれど力が入らない。
彼に起こしてもらい、若干距離をとった。
「シェリルさんが慣れるように、ゆっくり優しく愛してあげますからね…」
彼は優しそうな顔で言った。