第6章 マジっすか…。
黒子「あなたは意外とひ弱な人ですね。」
真琴「は…?」
黒子「試合に出れなくて、何メソメソしてるんですか。」
真琴「な!?別にメソメソなんか!?」
少し声を張りあげて答えると、黒子は、はぁと息を吐いた。
黒子「僕がこう言っても説得力ないかもしれませんが、大野君はとてもバスケが上手い人です。
僕なんか足元にも及ばない…。
大野君のような大きな存在がいるからこそ、中の人は全力でプレーできるんです。
少なくとも僕はそう思っています。
それに、大野君はSG(シューティングガード)でもPG(ポイントガード)でもC(センター)でもなく、F(フォワード)タイプですよね?
だから火神君と同じです。」
真琴「まぁ、そうだけど…。」
黒子「これは火神君にしか言ってなかったんですが、あなたにも言わなければならないようです。
僕は、火神君と大野君、二人の影になります。」
真琴「え…?」
リコ「よし!大野君!
待たせたね!出番よ!
小金井君と交代してちょうだい!」
その時、カントクが私に声をかけた。
真琴「え、俺…ですか?」
リコ「そうよ!
今日は出番無いと思ってたわけ?
私が何のためにあなたの入部を認めたと思ってるのよ!」