第6章 マジっすか…。
黒子が、自分は出すぎると相手に慣れられてミスディレクションの効果が薄れることを皆に説明した。
それを聞いて、皆は絶句…。
リコ「そーゆー大事なことは最初に言わんかー!!」
黒子「すいません。聞かれなかったんで…。」
メキ メキ メキ メキ
カントクが黒子をしめている…。
リコ「聞かな、なんもしゃべらんのか!おのれはー!!」
真琴「カントク!黒子が落ちちゃう!!」
その時TO終了のコールがされ、結局は黒子をシバいただけになってしまった。
試合再開後、とにかく黄瀬君を止めようとフォーメーションを組んだが、4番の部長に3P(スリー)を決められてしまう。
さすがインターハイ常連の海常高校…。
黄瀬君以外の能力もものすごく高かった。
黒子も段々とスティールされる回数が増え、既に慣れられてきていることがわかる。
海常との点差が開いてきた…。
黄瀬「今のキミじゃ『キセキの世代』に挑むとか10年早えっスわ。」
火神のダンクを防ぎ、ボールがコート外に出たところで黄瀬君は話しかけた。
火神「なんだと…!?」
黄瀬「この試合、もう点差が開くことはあっても縮まるこまはないッスよ。
チームとしての陣型や戦略以前に、まずバスケは『体格のスポーツ』。
誠凛と海常じゃ、5人の基本性能が違いすぎる。
唯一対抗できる可能性があったのはキミッスけど、だいたい実力はわかったッス。
潜在能力は認める。
けどオレには及ばない。
キミがどんな技をやろうと、見ればオレはすぐ倍返しできる。
どう足掻いてもオレには勝てねぇスよ。
ま…現実は甘くないってことスよ。」
火神「くっ…
クックック…。ハッハッハハハハハ…!!」