第6章 マジっすか…。
まだ試合開始3分なのに、超ハイペースで点を取り合っている両者。
黄瀬君が火神を完璧に抑えている。
火神は黄瀬君についていくのがやっとの状態だ。
真琴「カントク、あのままじゃ火神が…。」
リコ「わかってるわ。
TO(タイムアウト)をとりましょ。」
「誠凛、TOです!」
皆、このハイペースのせいで、まだ序盤とは思えないほどすごく疲れている。
リコ「とにかくまずは黄瀬君ね。」
日向「火神でも抑えられないなんて…。
もう一人つけるか?」
火神「なっ!
ちょっと待ってくれ…ださい!!」
最後の「ださい」が気になったが、ここはとりあえずスルーしておこう…。
黒子「いや、活路はあります。
彼には弱点がある。」
「「弱点…!?」」
真琴「あの黄瀬君に弱点なんてあるの?」
黒子「いや、正直弱点と言えるほどじゃないんですけど…。
それよりもすいません。
もう一つ問題が…。」
日向「え?」
黒子「予想外のハイペースで、もう効力を失い始めてるんです。」
「「…!?」」
まさか、海常のメンバーも黒子の存在に慣れ始めているの!?