第5章 ぶっ壊してやる
黄瀬「ん~。これはちょっとな~。
こんな拍子抜けじゃやっぱ…。
挨拶だけじゃ帰れないスわ。
やっぱ黒子っちください。」
「「「…!?」」」
黄瀬「海常おいでよ。
また一緒にバスケやろう。」
黄瀬君の想定外の言葉に一同ざわつく。
黒子「…。」
黄瀬「マジな話、黒子っちのことは尊敬してるんスよ。
こんなとこじゃ宝のもちぐされだって。
ね?どうスか?」
黒子「そんな風に言ってもらえるのは光栄です。
丁重にお断りさせて頂きます。」
光栄と言いながら頭を下げて断った黒子を見て、黄瀬君はガーンと効果音が付くほどショックを受けていた。
黄瀬「文脈おかしくねぇ!?」
黄瀬「そもそもらしくねッスよ!
勝つことが全てだったじゃん。
なんでもっと強いトコ行かないの?」
『勝つことが全て』
帝光中男子バスケ部の理念。
この前黒子からそれを聞いた時、衝撃を受け、だから皆変わっちゃったんだと思った。
黒子はその理念は間違っていることを証明するために、キセキの世代を倒すことを決めたらしい。
私も同じ気持ちだ。
そんなもの、ぶっ壊してやる。