第5章 ぶっ壊してやる
………。
黄瀬君は火神に圧勝した。
彼が現れる前に火神が披露したプレイをそっくり模倣して…。
いや、火神よりもキレがあった。
うかつだった。
私が黄瀬君と会った時、彼はまだバスケを始めたばかりだったから、もちろん私が圧勝。
それからの二年間の成長を考えると火神と同格だと思っていたが、そんなことはなかった。
彼は想像以上のスピードで力をつけている。
「これが…『キセキの世代』…。
黒子、オマエの友達スゴすぎねぇ!?」
黒子「…。
あんな人知りません。」
「へ?」
黒子「正直さっきまでボクも甘いことを考えてました。
でも…数か月会ってないだけなのに…。
彼は…。」
中学が一緒だった黒子もそう思うんだ…。
今私とやったらどうなるんだろう…。
他の四人もまた…。