第5章 ぶっ壊してやる
黄瀬「あ、そういえば、名前を聞いてなかったッス。
あんたの名前は?」
真琴「大野真琴…。」
黄瀬「っ!」
私が名前を言った途端、黄瀬君はハッとした表情で黒子の方を見た。
黒子「別人に決まってるじゃないですか。
名字も違いますし、彼女は今もアメリカです。
第一、黄瀬君の目の前にいるその人は男ですよ?」
え、私の正体を勘づかれた感じ!?
黄瀬「…そうッスよね…。
髪の色とか、雰囲気とか、色々と重なるとこがあって…。」
一応バレてないかも…。
っていうか髪の色!
そうか!そういえばそのままだった!
染めればよかったな…。
もう今更変えれないじゃん。
日向「黒子の言う、彼女って誰だ?」
話に置いてきぼりされていた先輩たちが黒子に問いかけた。
黒子「えっと、彼女とは…」
黄瀬「俺が初めて一目惚れした人ッス。」
「「「え?」」」
真琴「な゛っ」
ひ、一目惚れ!?