第5章 ぶっ壊してやる
「…なっ、なんでここに!?」
黄瀬「いやー次の相手、誠凜って聞いて、黒子っちが入ったの思い出したんで挨拶に来たんスよ。
中学の時、一番仲良かったしね!」
黄瀬君は黒子に同意を求めたが、
黒子「フツーでしたけど。」
黄瀬「ヒドッ!!!」
普通だそうです…。
「すげー。
ガッツリ特集されてる。」
部員の一人が、部室から持ってきた月バスを見ていた。
『中学二年からバスケ部を始めるも、恵まれた体格とセンスで瞬く間に強豪・帝光でレギュラー入り。
他の4人と比べると経験値の浅さはあるが、急成長を続けるオールラウンダー。』
「中二から!?」
黄瀬「いやあの…。
大ゲサなんスよ。その記事、ホント。
『キセキの世代』なんて呼ばれるのは嬉しいけど、つまりその中でオレは一番下っぱってだけスわ~。
だから、黒子っちとオレはよくイビられたよ。」
また黒子に同意を求めたんだけど、
黒子「ボクは別になかったです。」
黄瀬「あれ!?」
やっぱり違うようで…。
黄瀬「ん?あんた…。」
何かに気づいた様子の黄瀬君が、私に向かって歩いてきた。
まさかまさか、バレたんじゃ!?
真琴「な、何だよ…。」
黄瀬「うーん…。」
黄瀬君は、私の顔をまじまじと見つめる。
これは絶体絶命!
そして、
黄瀬「やっぱすごいキレイな顔してるッスね~!
どうッスか?
モデルとか興味ないッスか?
背低いけど、そこそこ良い所までいけると思うッスよー?」
「「「…は?」」」
真琴「…へ?」
モデルのスカウト…?
ここで!?