第4章 俺もキセキを倒します!
月曜日、朝8時半頃。
私は屋上に向かっている。
本入部届を提出するためだ。
先週、カントクから本入部の許可をもらうため、二年生の教室へ行った。
真琴「カントク、俺をバスケ部に入れてください!
お願いします!」
リコ「うーん、そうねぇ…。
あの男だらけの所に入らせるのは同じ女として心が痛むけど、あなたは本当にそれで良いのよね?」
真琴「もちろんです。
俺を男として扱ってください。」
リコ「…。
あなたのバスケはとてもすごかった。
誠凜バスケ部が得られるメリットを考えると、是非あなたを入部させたい。」
真琴「っ!じゃあ…」
リコ「ええ。入部を認めるわ。
これ、本入部届ね。」
真琴「ありがとうございます!
直ぐ書いてきます!」
教室に戻って書こうと思い、踵を返して走ろうとしたのだが、呼び止められた。
リコ「あ、それを受け付けるのは、月曜朝8:40の屋上ね!」
真琴「月曜…?
月曜って確か、45分から朝礼がありませんでしたっけ…?」
リコ「良いから、良いから♪」
そして、冒頭に至る。