第4章 俺もキセキを倒します!
真琴「実は去年、全中の決勝戦を見に行ったんだ…。」
黒子「…っ!
そう、なんですか…。」
真琴「うん…。
赤司君と色々あってね…。
観たのは一試合だけだったけど、それだけで状況がわかった気がした。
あの時の皆と、まぁ赤司君以外は一度しか会ってないけど、全然違った。」
黒子「はい…。皆変わってしまいました…。」
真琴「皆とバスケをしたあの日、本当に楽しかった。
アメリカに帰っても、ずっと思ってた。
私はっ、皆とまた楽しくバスケをしたくてっ…。
だからっ、だからっ…。」
ヤバい。
昔のこと考えてたら何か泣きそうになってきた。
黒子「齋藤さん…。」
ふと頭に重みを感じて、俯いた顔をあげる。
黒子が私の頭を撫でていた。
黒子「僕も同じです。
彼らとあなたと、また楽しくバスケをしたいです。
僕も、自分のバスケを彼らに認めさせるために強くなりたいと思っていました。
キセキの世代に勝つこと、御一緒しても良いですか?」
真琴「…っ!もちろんだよ!
同じチームメイトだもん!」
涙はもう、流さない。
もし流すなら、それは彼らに勝ってから。