第4章 俺もキセキを倒します!
黒子「大野君、良ければ今日一緒に帰りませんか?」
部活が終わって片付けをしていた時、不意に黒子に言われた。
その時は何も考えずに「うん、いいよ!」と言ったのだか、今思えばその時にもう少しよく考えてから返事をすれば良かった。
帰りの準備をしながら、もしかしたら私の事に気づいたんじゃないか、でも今更一緒に帰るのを断るのも怪しいし…等、どうしようどうしようと頭の中でぐるぐる回る。
黒子「大野君、帰りましょう。」
自分の準備が終わったらしい黒子が私に声をかけた。
真琴「あ、うん。帰ろうか。」
先輩や同級生に挨拶してから、私達は学校を出る。
そしてお互いに無言のまま、5分ほど歩いた頃に黒子が口を開いた。
黒子「単刀直入に聞きます。
あなたは藍原真琴さんではありませんか?」