第4章 俺もキセキを倒します!
黒子に気をとられ過ぎたのか、火神も段々と機能するようになってきた。
今、流れはこちら側にある。
このままいけば、なんとか勝てそうだな。
じゃあ私も再び動きますか!
ずっと、パスをもらっても自分で攻めずに他の人に直ぐ回していたけれど、それはもう止めにしよう。
日向「くそっ!今度こそ!
…っあ!」
パスじゃなくてドリブルをしようとする私の前に先輩が来たが、あっさりとそれをかわす。
そして、
タッ
ガシュッ
高速ドリブルのスピードをそのままに、勢いよく踏み切ってジャンプ。
ダンクをきめた。
「「「「……………。」」」」
自分以外の全員の動きが止まる。
真琴「…へ?」
え、なんでなんで!?
ちょっとどうしようこの状況!!
「お前、ダンク!?」
「なんでその身長で!?」
「どんなジャンプ力!?」
頭の中がパニックになっていたとこなのに、皆の注目を一斉に浴びて余計にパニくった。
真琴「…あ、えっと、その…。」
再び沈黙が広がる。
リコ「…っは!試合中だった!
皆!試合中よ!」
カントクがピッと笛を吹き、試合再開。
日向「ったく。
火神と黒子だけでシンドイのにコイツもまたやべぇな…。」
その後、黒子がレイアップシュートを決め…………ようとしたけど決まんなくて、後ろから火神が押し込んだ所で試合終了。
38対37で一年生チームが勝利した。