第3章 キセキの世代…?
私は、開いた口がふさがらなかった。
信じがたいが、目の前に居る男の子は雑誌で見たあの顔と同じじゃないか。
翔太「おい、なんて顔してるんだよ!」
隣に立っていたお兄ちゃんがひそひそと話しかけてきて、私ははっとして慌てて口を閉じて答える。
真琴「ごめん、ごめん。
ちょっとぼーっとしてた。」
気を付けろよ、と言われてそれに頷いた頃、お父さんが私達の紹介を始めた。
父「こちらが私の妻、息子の翔太、娘の真琴です。
もしかしたら真琴とそちらのご子息は歳が近いのでは?
真琴は14歳です。」
赤司父「でしたら、同い年ですよ。
息子の征十郎です。」
父親に促され、一歩前に出る赤司征十郎。
よろしくお願いしますと一礼し、再び下がった。
真面目な子だなぁ。