第8章 ナメないでくれない?
あ、高尾君と目が合った。
高「あっれ~?
キミ、めっちゃ速いドリブルする子じゃん。
ダンクもすごかったし~。
大野…君だっけ?
真ちゃん、ものすごい君のこと見てたよ!」
緑「適当なこと言うな高尾。」
高「っていうか、大野君すごいキレイな顔してるね。
絶対モテるでしょ~?
良いなー。羨ましい~。」
真琴「え、あ、あぁ…。」
どんどん近くに迫って来る高尾君。
苦手だ。黄瀬君よりも苦手だ。
「いつまで喋ってる二人共!行くぞ!」
高「ヘーイッ」
秀徳の主将が二人に声をかけた。
高「じゃあねー。君と戦えること楽しみにしてるよー。」
高尾は手を振って去っていく。
緑「…黒子、見ておけ。
オマエの考えがどれだけ甘ったるいか教えてやろう。」
緑「…。」
こちらに視線をよこす緑間君。
真琴「何…。」
緑「いや、何でもないのだよ。」
視線を私から外した彼はそのまま去っていった。