第8章 ナメないでくれない?
そして試合開始。
結果を先に言うと、79-67で誠凛の勝利だった。
黒子のミスディレクションで相手を翻弄し、火神の並外れたジャンプ力でのダンクやブロックで圧倒。
自分も、この高速ドリブルを…自分で言うの恥ずかしい…を武器に着々と点を入れていった。
この試合で最初にダンクを決めた時の新協学園の驚く顔が面白くて、ついついドヤ顔。
そうしたら日向先輩に「その顔やめろ」と頭を叩かれたのは痛かったなぁ…。
火神と交代をしてベンチで応援していた時、二階の観覧席でふと目に入った緑…。
あれは絶対に緑間真太郎だったな。
一瞬目が合ったような合わなかったような気がするが、まぁいいや。
そのうち会うことになるから。
試合後、
新協のお父さんが意外にも優しかった…と思いきや全然そんなことはなく、宣戦布告をして彼は帰っていき、IH予選の初戦が終了した。