【Free! 】僕らの大好きなあの人は海のような人でした。
第2章 1Fr!『舞い戻ったblue』
そのまま、インタビューが終わるまで二人でぼんやりと夏樹を見つめていたが、そのコーナーが終わると、すぐにTVの電源を切り、目を見合わせた。
「真琴………どうしたら…………会えると思うか?」
「うーん……………どうだろう………親づてで連絡先とかゲットできないかな……?」
「わかった。明日親に頼んでみる。真琴、お前も頼んでくれ。」
「もちろんっ!俺とハルの母さん、夏兄の母さんと仲良かったし、繋がるといいねっ!」
「……そうだな。」
そう言い口許に笑みを見せる遙は、心の中にじわじわと広がる渇きを感じていた。
これを満たすことができるのは___夏樹だけ。
ほら、早くしないと干からびそうだ。
だから、早く、
僕たちのもとへ。