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【Free! 】僕らの大好きなあの人は海のような人でした。

第3章 2Fr!『慈しみのdistance』


その光景を思いだし、困ったような笑顔を見せる真琴に、夏樹は驚いたような表情を見せた。






「え?昨日のTVって?………あ、もしかして、世界大会の入賞した時のインタビュー?こっちでは、昨日だったんだな……。いや、何か身内に見られると恥ずいな…。」




「でも………俺もハルも、それに渚だって、ずっとずっと夏兄に会いたかったから…TVの中の夏兄見たときは凄く……嬉しかったんだ…。ね?ハルもそうでしょ?」




「………。」






小さく頷く遙。






夏樹は一瞬目を見開くがすぐにいつもの柔らかな笑顔をみせると首の後ろを掻きながら、ありがとう、と言った。







「「夏樹くんっ!!おかえりぃ~~~~!!」」



真琴の家に顔を出した三人。
玄関には勢いよく飛び付いてくる小さな二人。
離すまいと出せる限りの力でぎゅうと抱きついている姿は微笑ましく、夏樹は優しく二人の頭を撫でながら目を細めた。




「久しぶり!蘭、蓮っ。………見ない内に、すっかりお姉さんとお兄さんになったな!」






「蘭ねっ!蘭ねっ!ずっと会いたかったんだよー!」

「えー蘭ちゃんズルいっ!僕だって会いたかったもん!!」




「そっか、そっか。ありがとう。俺も蘭と蓮にすっごーく会いたかったよ?だから、今日、会えて嬉しいんだ。」






膝をつき、二人に視線を合わせながら話す夏樹は、飛びきりの笑顔で蘭たちと向き合っていた。
二人はとても嬉しそうに、それぞれが一生懸命夏樹に話しかけ、再会を喜んでいる。





「はぁ………本当にイイ男になったわねぇ…目の保養になるわ///」



「ちょっ、ちょっと!母さんっ!?」





夏樹の成長した姿をうっとりと見つめる真琴母。
そして、母のそんな姿に焦る真琴。



「だって、昔からイケメンだったけど、更にイケメン度合いが急上昇してるじゃない。身長も高くて、顔も良くて、性格も最高。しかも、フリーダイビングの実力者。…もう、イイ男としか言いようがないじゃない。………真琴、あなた嫁にもらってもらいなさい。」




母の突然の真剣な眼差しに、たじたじになった真琴の顔は真っ赤に染まり、両手を顔の前で振りながら激しく動揺していた。
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