Destination Beside Precious
第9章 7.Life and non-Life ※
「恥ずかしがるなよ」
「でも、…恥ずかしいよ…」
消え入りそうな声で凛に縋ると口を物理的に塞がれた。
「ん…ンん…」
口いっぱいに凛を感じると、走る鼓動がさらに加速する。
「俺は、汐の感じてる顔が堪らなく可愛い」
「凛くんのいじわる…」
そう呟いて凛の耳に柔く齧りつく。
高まる欲のせいから凛も身体が敏感になっているようで、喉の奥から小さな声が洩れた。
「は…ぁ…しお…みみ…っ」
うっすら噛み跡がついた耳を汐の舌が撫でる。
唇を離すと顔を覗き込んだ。
紅潮した頬と余裕の無い赤い瞳で甘い声を発する凛。
見ているだけで身体の奥からなにかが蕩け出てしまいそう。
無防備な凛が愛おしくて自分がそうされたように唇を奪う。
強く求めるように激しく絡むキスに眩む。
唇を離すと凛は再び汐の秘部に触れた。
先ほどよりもより濃厚な蜜を零す花弁の間を指でなぞり、花芯に触れる。
「んっ…!あ…!あぁ!」
指の腹で優しくそこを刺激され、もう片方の手で右胸の先端を転がすように愛撫される。
迫る快感に耐えようと、口を引き結びシーツをぎゅっと握ってしまう。
内側からじゅわっと滲んだように赤く染まる頬と涙まじりの瞳で凛を見つめる。
「その顔、たまんねぇな…」
一番敏感な箇所を刺激され続けて快感によがる汐の表情に堪らなく興奮する。
凛の胸の中で、汐をもっと乱したいという思いが炎を上げる。
凛は両手で汐の膝を割ると、控えめな茂みを分けてその中心へ顔を近づけた。
「やっ…!凛く…、そこ、きたない…」
「汐の身体に汚いとこなんてどこもねぇよ」
これから何をされるのか解った汐は必死に脚を閉じようとする。
その脚を抑え、凛は舌を伸ばして花芯をつついた。
「あぁっ!あ…っ!やめっ…!」
凛の舌は蜜を絡めて花芯へ塗るかのように上下に動く。
敏感なそこにたくさんの蜜を塗ると、指で花芯を包む皮をむいて露出させた。
それを丹念に舌で愛撫する。
「んっ…!んんっー!ぁ…っあぁっ…!」
今まで感じたことのない、強い快感が汐の背を駆ける。
シーツを握る手に力が入る。
指とは違う刺激に、蜜が止めどなく溢れる。
溢れた蜜をすくい花芯に塗り、また舐められる。
時折、優しく齧られたり吸われたりする刺激に本能が陶酔し、脚が痙攣しだす。
その瞬間、汐の腰が跳ねた。
「あぁっ!だめ…ぇ…っ!も、やめ…っ!あぁぁ…っ!!」