Destination Beside Precious
第9章 7.Life and non-Life ※
「ひゃっ…!あ…!ぁん…りんくん…だめ…」
焦らすように輪を舌で辿り、ますます硬くなり敏感になった乳首を凛は口に含んだ。
舌先を尖らせて転がすように舐めると汐の腰が大きく動いた。
「なにがだめなんだ?」
片方の乳首を吸い上げ、もう片方を親指と人差し指でつまむ。
小波のような快感がお腹の奥へ集中するような気分だった。
凛に触れられる度に全身が反応して、そのエネルギーが下腹部へ集まり奥が疼く。
凛は胸の先端から口と手を離し、汐の耳へ唇を寄せた。
空いた両手を手持ち無沙汰にするわけなく、触れるか触れないかの力加減で孤を描くように汐の身体をゆっくりと丁寧に撫でまわす。
普段の汐も文句無いくらい可愛いが、耳まで紅潮させて自分にすがる汐もたまらなく可愛い。
そんな汐がもっとみたい、凛はそう思った。
「なあ汐、なにがだめなんだ?教えてくれよ」
うっとりするような、それでいて背筋がゾクゾクするような声でそう囁かれる。
耳からとろとろと溶けてしまいそうな錯覚さえする。
凛の背に手を回し、ぐっと引き寄せる。
自分がそうされたように、汐も凛の耳に唇を寄せて細い声を発した。
「わかんない…。けど、おかしくなりそう…こんなになるの、初めてで、あたし…」
汐の腹を愛撫していた手をまろやかな丸みへ移す。
寄せて掬うようにその柔らかさを愛でながら硬く勃ち上がった乳首を指で爪で可愛がる。
手の動きに合わせて汐の腰がうねり、凛に押し付ける。
少女でなくなったことで汐は女の悦びを知りつつあった。
下半身の疼きは子宮の疼きであることを膨れ上がり続ける快感の中で理解した。
ゆっくりと丁寧に胸の先端を弄ばされ続けた快感が汐を支配する。
休みなく空気を送り続けられる風船のようにそれはどんどんと大きくなる。
凛の手がショーツに伸びた。
薄布越しに凛の指が汐の敏感な場所を掠めた。
「やっ…!ぁん…」
背筋がゾクッとするような気持ちよさが走る。
間違いなく女の反応をした汐を凛は見逃さなかった。
そのままショーツを脱がせて、秘部へ指をあてがう。
「汐、濡れてるのわかるか?」
ぐちゅりと粘着質でいやらしい水音が聞こえた。
凛の指の動きに合わせて響く淫らな音がふたりの吐息と声だけの部屋に融ける。
あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆うと、凛はその手を掴み、細い指の先を口に咥えて熱を帯びた瞳で汐を見つめた。