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Destination Beside Precious

第8章 6.Dye Your White ※


一旦は解れたと思っていた緊張が再び目を覚ます。
薄いピンク色の避妊具を身にまとった男の象徴と共に凛は汐に向き直る。
反射的にぴったりと膝をくっつけてしまった。
恥ずかしい、そんな思いがこみ上げてくる。

「脚、開いてくれないか…?」
「恥ずかしい…」
脚を開くというのは、秘部を凛の前に曝け出すということだ。
今までにない羞恥心が汐を襲う。
下肢はジンジンとその時を待っているのに、羞恥心が邪魔をする。

「あんまり痛い思いをさせたくねぇ」
スプリングがしなる。凛の顔が近づいてきて耳に唇が寄せられた。

「お願いだ」

そう耳元で囁かれる。甘噛みされた耳朶がとろけてしまいそうだ。

「凛くんが優しすぎて、あたしどうしたらいいかわからない…」
「その言い方だと俺が普段優しくないみてぇじゃねぇか」
すぐ近くで困ったように笑う凛が愛おしくてキスをした。

やっぱり初めてはこの人じゃないといや、心からそう思う。

汐は凛に言われた通りにそっと閉じていた脚を開いた。

それを待っていたかのように割って入れられる凛の下半身。
溢れた蜜をたっぷりと絡めるように肉茎で花芯を刺激されて思わず腰がうねる。

「あっ…!ぁあっ…ゃあ…っん…!」

蜜口から花芯を上下させながら擦られると、自分のものとは思えないほど甘ったるい声が口から出てしまう。

「汐」
「なぁ…っに?」
気持ちいいところを擦っていた硬いそれが蜜口にあてがわれる。

「俺に爪たてるくらいしがみついてもいいから…。けど、痛くて我慢出来なかったら遠慮なく言ってくれ」

なんだかとても苦しそうで、切なそうで、そんな貌を凛はしていた。
端正な顔を縁取るさらさらとした赤髪をそっと払い汐は微笑む。

「大丈夫。痛くても我慢できるよ」
自分の快楽よりも汐の身体の方が大事なのだろう。
凛の思いを推し量ると涙が出そうだった。
同じように泣きそうな頬を両手で包み込む。安心して。

「…ありがとう。…挿れるな。力、抜いてくれ」
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