第13章 集結プロファイル
「なななんで!?電源切ってたはずなのに!!」
琉架は、急いでブレザーの裏ポケットからスマホを取り出した。
ブレザーの中に手を突っ込む琉架のその行動が、なんともエロく…、色っぽく感じた。
内容を確認した琉架は、スマホを見ながら不思議そうな顔をした。
「琉架、どうかしたか?」
「ゲームから…メールが…。」
「想世はなにが届いたんだ。」
「俺ですか?俺は…」
蓮堂さんに言われ、自分のスマホも鳴っていたことを思い出した。
キーロックを外し、受信ボックスを開く。
そこには琉架が言ったようにスマホ専用アプリの《little police》からメールが届いていた。
その内容は、何の覚えもない。俺が会員に当選したと記されていた。
「れ、蓮堂さんは、何が…」
俺がそう訪ねると、蓮堂さんは手を俺の方に伸ばし自身のスマホ画面を見せてきた。
「石依も想世もこれだろう?…全く、たちの悪いよくできたイタズラだな。」
やはり蓮堂さんも、このことに関しては何の覚えもないらしい。
「イタズラなら、一体誰から送られてきたんスかね?」
「さあ…。それは分からないけどな…。」
もう一度、本文をじっと見てみた。
特別ミッションに参加できたり、当選者は俺だけじゃないだったり、意味不明だった。
当選者が俺だけじゃないのは、蓮堂さんと琉架も当選しているから理解できる。
しかし、もしこのメールが本物ならば、本当にこの3人だけだろうか。
はたまた、ほかに誰かいるか…。
(…ぅ~ん。謎すぎる…。)