第13章 集結プロファイル
「…別ミッションって、本当にできるのかな…?」
琉架がポツリと言い出した。
「…もしかして琉架、このメールのこと信じてる?」
「ん?そういうわけじゃないけど、本当だったらしてみたいな~って思っただけ!」
「まあ、本当なら価値はあるな。本当なら。」
「え!?蓮堂さんもノり気ですか!?」
…確かに、本当なら俺だってしたい。ただ、こんなの危なすぎやしないか。料金の請求がくるかもしれないのに。もしかしたら妙なウイルスが…。
「…やってみますか。」
俺の言葉に驚いた琉架と蓮堂さんが俺の方を向いた。
「…大丈夫か、想世。無理に俺たちに合わせなくてもいいんだぞ?」
「いや、気ぃ使ったわけじゃないんすよ。実際、俺もやってみたいわけなんでっ。」
ケータイ画面をとじて、俺を気にする蓮堂さん。俺はそれを横目に、ニコリと笑いながら正直な意見を答えた。
俺と琉架はこの“特別ミッション”がとても気になっていた。
だから、そのあとの蓮堂さんの話を聞いていなかった。
「さて、さっそくやってみるってワケにもいかないな。お楽しみは家に帰ってから…」
俺と琉架はすでにlittle policeにログインし、特別ミッションに参加していた。
「想世……?…石依…?」
そこには時雨と琉架の姿はなく、ただ二人のスマホだけが無規則に転がっていた。