第11章 再会イモーション
僕たち5人は、3年間何もなくただ平凡に初宮中学校を卒業した。
僕は3年間バスケ部に所属しており、バスケ部の後輩から沢山の花束をもらった。
春は剣道部、鳴未は文芸部、輝はテニス部、海恋はバレー部のそれぞれの後輩から花束やプレゼントを卒業祝いとして貰っていた。
受験を控えていたが、喜びと悲しみの中学卒業式は今も忘れない。
そして5人全員、琴野高校の合格が通知された。
高校に進学してもまた同じメンバーだという幸せは、誰もが思っていただろう。
しかし、その幸せはある事件によって一瞬で奪われてしまった。