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little police

第9章 囁きアドバイザー


この男の名前…。



名前…聞かなきゃ。



「俺は初宮中学校二年の千歳龍也です。」


「ああ?」


「あなたの名前を…教えてください…!」



言えた…!

さあ、早く名乗れ!


「ふっ。ならこうしようぜクソガキ。


お前が《little police》をダウンロードしたら名乗ってやる。」




(…!?そんな…!!)

どうする…?

こうなったら、ダウンロードするしか…。








『だめ』














え…?



誰…?













確かに、女性の声がしたんだ。






このダウンロードを止めるように。













どこから聞こえるんだろうか。
辺りを見渡してみた。



前にはあの男。

左には車道。

後ろには続く歩道。



右には…


ウィンドウにたくさん飾られた電気屋の液晶テレビがある。



右を向いて初めて、その全てのテレビが砂嵐になっていることに気が付いた。




いや、一つだけ写っているのが砂嵐だけじゃない。


少女が写っている。

セーラー服を着た、どちらかというと美人の少女が。







そしてまた、ノイズがかった声が聞こえた。












『ダウンロードしたらダメだよ。絶対。』








なぜ?



君には何が分かるの?










そもそも









君は誰なの?








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