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little police

第6章 乙女色コントラスト


「いいわね!!国道沿いに出来たお好み焼き屋、あたし行ってみたかったのよ…!」

「なら、決まりな。たしか最寄りが新田だったから歩いて行ける。速く済ませてこーぜ!」

「りょか!!」


5人は急いで走り出した。午後6時過ぎくらいだろうか。人通りも減ってきているので、走りやすい。
コンビニ、携帯会社の本店、弁当屋を通り過ぎて交差点の右向かいに見えるのが
本なら何でも揃う『新脇書店』だ。
建物の設計が好きなのでよく利用している書店で、お気に入りの本なら、私は真っ直ぐ置き場に行ける。

自動ドアを潜ると中は心地よい静けさが体を包んだ。

「で、何買うんですか?またアニメ雑誌ですか?」

「うるさいわね、井上。あんたも好きでしょ、エロ雑誌とか買うじゃない。」

ツンツンの名前は『井上』。そうだ、井上だって自分の好きな雑誌を買っているじゃないか。主にエロ雑誌を。私だって好きな雑誌を買いたい。井上なんかに口出しされたくない。

「この辺で待ってるからよ!早く見てこい、一五♪」

「ありがとう、明石。すぐ戻るわ!」

猫目の名前は『明石』。ちなみにメガネが『後藤田』で、金髪が『山野井』。覚えなくても構わない。どうせ不良なのだから、個性的なニックネームで大体呼んでいる。





「お待たせ。早く連れてってよ?もう空腹には耐えれないわ。」

「んー、まあ俺らもだからな?早く行きてぇのは同じだからな!?」

「わかるよ、ヤマ。落ち着け。落ち着くんだ。」

「イカ玉食いてぇ!後藤田おごって★」

「落ち着け。」
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