第4章 追憶セイヴァー
little police…
「あぁ、あれか。」
納得しながら、コーヒーを一口含む。
一応ニュースは毎日確認しているので、そのアプリが在ることと、人気が高い事も知っている。
だがあまり興味はない。
「知ってるんスか!?俺も今朝ダウンロードしたばかりなんすけど、やっぱりこれ最高っスよ!!」
目を輝かせながら語る想世。
想世がこんなに言うのは珍しい。よほど面白いのだろう。
「良かったじゃないか。走るほかに趣味ができて。たまには引き籠もってないと逆に気持ち悪ぃしな(笑)」
「なんすかそれー!!」
冗談半分に言ってやると想世も嬉しそうに返してくる。
弟が出来たようで、この時間は俺は好きだ。
「それで、蓮堂さんもこれ登録したらどうかなーって思ってるんすけど…」
…誘いたくなるほど面白いのか?
ダウンロードした奴に必ずlittle police中毒でもかかるのか?
「誘いたくなるほど面白いのね!どんなゲームなの?」
琉架が俺の思いを代弁するかのように、想世に問う。
知らない者からすれば、これはかなり気になることだ。
「誘いたくなるほどってのは別だけど、かなり面白いし、3人共通の趣味がほしいな~なんて…。内容は、自分で確かめてほしいっス!!」
とか言っているが、きっと1人で液晶パネルに没頭するのが恥ずかしいんだろう。
まあ、想世の案に乗らなくもない。
俺は自分のスマホを取り出してアプリ紹介のページを開く。