第2章 Riunione~再会~
「お待たせ!」
「遅ぇぞー よし、じゃあ太刀川が一番だったから太刀川から時計回りな」
『おう』
俺は隣の友達のカードを選ぶ。
さーてどれにしようかなー、と俺は手を伸ばした。
「でさ、その平和島の名前は?」
「何だっけな~ 確か似合わねぇ名前だなって思ったんだよ」
「思い出せ~」
「えーっと確か……しずー…お?」
『(ピタッ)』
…今、何て言った?
「太刀川?」
「どーした?」
『あ、いや…何でもねぇよ』
誤魔化すように俺は隣の奴のトランプを引いた。
"しずお"…その名前には聞き覚えがあった。
『(誰だっけ…何処で聞いたんだっけ…)』