第8章 7 Connettersi~繋がり~
話が長引きそうだったので俺は先に抜けて教室を後にした。
そうだな…ヤクザってあんまり奥さん見ないよな。
やっぱ危険な目に遭わせない為に身を引かせるのかな?
自分にも女の人にもいい事ないしな。
それか結婚はしてないけど女がいるとか?
婚姻届けを出さない場合って確か…事実婚って言うんだっけ?
まぁ俺には関係ないだろうが…。
「あの、太刀川先輩!」
『?』
呼ばれた方に振り返ると女の子が立っていた。
先輩…って事は後輩か。
「あの…お伝えしたい事があります
少しいいですか?」
『別に…いいけど』
「い、いきなりすみません…私…」
えーっと…その…って視線を泳がせる女んの子。
だが決心したように俺の目を真っ直ぐ見た。
「先輩の事が…好きです!!」
『…え、』
まさか廊下で告白されるとは…誰かが見てたらどうするんだよ。
『あの…』
「あ、返事はいりません わかってますから」
『は?』
どういう事だ?