• テキストサイズ

Il mio modo

第8章 7 Connettersi~繋がり~


静雄が入学して早くも冬がやって来た。



「あと少しで卒業か~」

「彼女欲しかったな~」

「イエイ勝ち組な俺w」

「「裏切り者!!」」

『まぁまぁ』



教科書を鞄に仕舞った俺はぼっちなダチを宥めていた。
そんなに彼女欲しいのか…。



「負け組っつーかさ、なんで太刀川は全部断ってんだよ」

「そうそう、一年ん時からモテモテだったくせに一人もOKしねぇよな」

『好きじゃねぇ子に告白されてもなー』

「うわ出たモテ男発言!!」

『そんなんじゃねぇよ』

「じゃあ好きな女の子がいるのかよ」

『いや、元々作る気なかった』

「何ソレ」

『忙しくて彼女に構ってられねぇんだよ
 そんなんじゃ付き合ってくれてる子に寂しい思いさせるだけだろ』



実際俺は学校が終わったら粟楠会に行って色んな事してるし。
情報屋の事だけじゃなくて会そのものの組織構成とか色々な事学んでんだよ。
それに、そっち方面の職に就くって事は彼女の方にも危険が及ぶかもしれねぇじゃんか。
まぁ…そんな事言えねぇよな。



「タラシなのか優男なのかわかんねぇなお前は」

『やさお?』


…人の名前か?


/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp