第6章 Preparazioni~準備~
次の日、朝になり俺は目を覚ました。
しかし寝惚けた頭ではなかなか現実が受け入れられなかった。
何で俺こんな高級ホテルみたいな部屋にいるんだ?ってなった…まぁ徐々に昨日の出来事を思い出していったけど。
改めて見ると本当に場違いだなって思うよ…本当は此処ホテルじゃねぇの?って思うくらい。
だって何度も言うけど中学生だぜ?
『まぁ…何はともあれ、四木さんには感謝だな』
ちょっと静雄の家から離れてしまったのは何となく寂しいけど、それくらいなら耐えれる。
さーていつから情報をコントロールする術を学ぶんだろうか。
あ、勿論取り込まれて完全に服従するつもりはねぇけどな。
~~♪
ん? 何か鳴った?
あ、どうやら四木さんにもらったスマホの着信音が鳴ったらしい。
コートに入れっぱなしだったスマホを取り出して応答する。
『もしもし?』
〔おはようございます 昨日はよく眠れましたか?〕
『はい、それはもうゆっくり出来ましたよ ありがとうございました』
〔お役に立てて何よりですよ さて情報屋の件についてですが、いつ頃時間が空いてますか?〕
『俺はいつでもどうぞ』
〔そうですか では早速明日の昼、私がそちらに向かいます〕
『明日ですね、わかりました』
〔よろしくお願いしますね〕
『こちらこそ』
通話を切った。
てっきり今日からするのかと思ったけど、まぁいいや。
今日は自分の手荷物を整理して(と言ってもそんなにたくさん無いが)昼になったら買い物に行こう。