第4章 Invito~勧誘~
<徹side>
四木さんと別れた俺は勧誘された事についてどうするか考えながら帰っていた。
家に帰るのは乗り気じゃねぇけど、あのままケンカして帰るよりは気分がラクだった。
『…あ、』
そーいえば、誰かと話しながら夕食を共にするのは久し振りだった。
今じゃあ会話が全くない静かな食卓。
勧誘は置いといて、四木さんとの会話は確かに楽しかった。
『……』
ちくしょう流されるな俺。
四木さんの目は獲物を見つけた鷹のような感じだった。
自分達の都合のいいように育て上げたい為に早くから手を出しておくって事だろう。
…だけど、
『簡単に餌付けされる程俺は甘くねぇよ』
寧ろ俺が利用してやってもいい…なんてな。
まぁ静雄を守る為なら手段を選ばねぇつもりだし。
とは言え、ちゃんと状況を読んで臨機応変に対応しなくてはな。