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Il mio modo

第4章 Invito~勧誘~


「ぶはっ!!」

「がっ!!」

「ぎゃっ!?」



初めてのガチのケンカに勝ってから一年と少しが経ち中学二年の冬になった。
アレが切っ掛けで俺はケンカに明け暮れる生活へと変わってしまった。
勿論俺の方からは挑発も何もしない。
全て静雄に恨みのある連中が標的を俺に変えた結果だ。



「くっ、そぉ…何なんだよてめぇらは!」

『それはこっちのセリフだ
 いつまでこんなくだらねぇケンカ続けるつもりだよ』

「てめぇがくだばるまでだ!」

『悪ぃ、聞いた俺がバカだった』



コイツ等は俺にケンカを売る事しか頭にないらしい。
だが残念だったな。
ケンカを繰り返すに連れて俺は段々殴りや蹴りや関節技のコツを掴んできた。
だからコイツ等がやってる事は逆効果なんだよ。
まぁ本人達はおわかりにないらしいけど。



「ちくしょお、覚えてろ!」



リーダーらしき男の退却命令らしき一声でやっと解放された。
まぁ飽きもせず来るなぁ不良達はよぉ。



『はぁ…やっと終わった』



怪我はしてないが疲れた事に変わりはない。
バッグを拾って帰りたくない家へと向かう。

だが今俺が溜め息を吐いたのは疲れたからだけではなかった。



俺にはある重大な問題が課せられていた。



『くっそぉ…来年どうすればいいんだよ…』



俺に課せられた問題。



それは…




来年の春…










静雄が俺と同じ中学に入学してくるんだよ!


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